- 電気とガスをまとめるメリットとデメリットは?
- 電気ガスセットの料金を比較するとどこが安い?
- 電気ガスまとめるなら東京電力、東京ガスのどっち?
電力やガスの自由化により、電気とガスをまとめて契約することでお得になるセット割引が増えてきています。
いつもと使い勝手は変わらずに毎月の料金が安くなるため、もし対応しているセット割があるならばぜひ利用したほうがお得です。
各社でセット割を出していますが、それぞれ内容が異なるため、どれが自分に合っているのかチェックしてみてください。
電気とガスをまとめられる人気電力会社一覧
電力会社 | セット割の内容 |
東京ガス | 基本料金と電力料料金が0.5%割引 |
CDエナジーダイレクト | 電気従量料金が0.5%割引 |
おうちでんき | ガス代が最初の1年間約8%お得に |
TOELLでんき | LPガス料金が毎月300円割引 |
ミツウロコでんき | ガス料金が毎月220円割引 |
楽天でんき | ポイント還元率が2倍 |
ポイント
各社によってセット割の内容が大きく異なります。
たとえばTOELLでんき、ミツウロコでんきなどは毎月固定の金額が割引されます。
それに対してCDエナジーダイレクトや東京電気は使用した量に応じて割引額が変わってきます。
使用量が多い場合は、使用量に応じて割引額が変わる業者のほうがよりお得になります。
反対にあまり使用していない家庭では、固定額の割引のほうがお得です。
電気とガスまとめるデメリット
電気とガスをまとめることはメリットだけがあるとは限りません。
中には意外なデメリットもあります。
ここから電気とガスをセットにすることで生じるデメリットについてまとめています。
絶対安くなるとは限らない
電気とガスのセット割は確かに割引がありますが、場合によっては別々に契約したほうが安く済むこともあります。
電気ガスをまとめられる会社では、セット割を用意する代わりにそもそもの単価を安くしていないことが多いです。
電気とガスの契約をよく確認して個別契約のほうが安くなりそうな場合は別々に申し込みましょう。
ココに注意
生活スタイルによっては、個別プランのほうが安くなる場合も多いです。
セット割引契約には条件がある
電気ガスのセット割を用意している電力会社・ガス会社は契約するのにいくつかの条件があることも多いです。
そのため、普段あまり電気を使っていない人にぴったりのプランが用意されていないケースもあります。
ガスの場合、LP(プロパン)ガス利用だとセット割の対象にならないこともよくあります。
都市ガスではなく、LPガスを使っている人は、ちゃんとセット割に対応しているかどうか確認しておきましょう。
ココに注意
ガス料金の割引率はお得感を感じにくい
電気とガスをまとめるとガス料金が割引になりますが、そもそも多くの家庭では電気ほどガスを利用していないことが多いです。
そのため、多少ガス料金が値引きされたところでお得感が薄い場合もあります。
電気はエアコンや電子レンジ、洗濯機などなど、さまざまなシーンで使用します。
それに対してガスはコンロや給湯器くらいでしか使いません。
もともとガス料金が安く済むこともあり、まとめることで節約できる金額も限られてしまいます。
電気とガスまとめるメリット
最初に電気とガスをまとめるデメリットを紹介しましたが、もちろんメリットもあります。
メリットとデメリットをよく見比べて、自分にとってまとめたほうがお得なのかどうかを見極めましょう。
電気とガスを同じ業者契約ならセット割引きで安くなるケースがある
電気ガスをまとめてセット割にすることで、どちらの料金も安くなります。
セット割引にすることで、個別で契約するよりも料金が安く済むのが大きなメリットです。
どういったセット割があるのか、割引額がどのくらいなのかは会社によって異なります。
公式サイトをチェックして、自分のライフスタイルにあったセット割が用意されているかどうか確認してみましょう。
支払いをまとめられて楽
電気・ガスを同じ販売業者と契約すると、電気料金とガス料金の支払先が一本化されるため、家計管理が楽になります。
契約の方法によっては電気料金とガス料金がそれぞれ別の口座から引き落とされている人も多いでしょう。支払先が同じになれば、引き落とし用の口座もひとつあれば済みます。
毎月の請求もひとつの業者から届くようになるため、請求書も1枚で済みます。
引越し時やトラブル時の連絡先が一本化できる
個別契約の場合、電気のトラブルは電気会社、ガスのトラブルはガス会社に連絡する必要がありました。
電気ガスをまとめると、連絡先もひとつにまとまるため、もしものときもわかりやすいです。
連絡先をひとつだけ登録しておけば、緊急時にも慌てることなく連絡することができます。
電気とガスまとめるならどっちが安い?東京電力と東京ガスで比較
電気とガスをまとめる場合、どちらでまとめるほうがお得になるのかは気になるところです。
そこで電気会社とガス会社のどちらでまとめるのが得なのか、東京電力と東京ガスで比較してみました。
東京電力 | 東京ガス | ||
電気料金 | 基本料金(30A) | 858円 | 858円 |
電力量料金 120kWhまで |
19.88円 | 19.78円 | |
電力量料金 120~300kWh |
26.46円 | 25.29円 | |
電力量料金 300kWh~ |
30.57円 | 27.36円 | |
ガス料金 | A表 0~20㎥ |
基本料金: 736.23円 基準単位料金: 140.94円 |
基本料金: 759円 基準単位料金: 145.31円 |
B表 20~80㎥ |
基本料金: 1,024.32円 基準単位料金: 126.54円 |
基本料金: 1,056円 基準単位料金: 130.46円 |
|
セット割引 | 電気料金 102円割引 |
電気料金 0.5%割引 |
東京電力でまとめる場合の料金
電力使用量が少ない場合には、東京電力でまとめるのがお得です。
電気料金はあまり差がつきませんが、ガス料金が安くなるのが大きなメリットです。
東京ガスでまとめる場合の料金
電力量料金が300kWhになっている場合には、東京ガスのほうがお得になります。
電力使用量が多い家庭では、東京ガスにまとめるのがいいでしょう。
ココがポイント
- 電気をたくさん使う → 東京ガス
- 電気をあまり使わない → 東京電力
電気とガスをまとめるならココが安い!おすすめ電力会社
電気とガスのセット割がお得な会社を3つ紹介します。
どこもお得ですが、自分の住んでいるところが対応している確認しておきましょう。
東京ガス
ポイント
- 新規契約すると基本料金が3ヶ月無料
- 電力契約件数が250万件を突破
- 毎月の支払いでポイントがたまる
基本料金(基本プラン30A) | 858円 |
電力量料金 | ~120kWh:19.78円 120~300kWh:25.29円 300kWh~:27.36円 |
セット割内容 | 契約内容によって割引 |
対応エリア |
|
違約金 | なし |
ココがポイント
CDエナジーダイレクト
ポイント
- 電気とガスのセット契約で電力量料金が0.5%割引
- ライフスタイルにあわせた料金プランが選べる
- 電気料金の1%がポイント還元される
基本料金(ベーシックでんきB・30A) | 802.98円 |
電力量料金(ベーシックでんきB) | ~120kWh:19.78円 120~300kWh:25.47円 300kWh~:26.38円 |
セット割内容 | 電力量料金が0.5%割引 |
対応エリア | 東京電力エリア |
違約金 | 一部プランのみ発生 |
ココがポイント
おうちでんき
ポイント
- ソフトバンクユーザーだと1回線ごとに割引
- 従量料金が毎月1%お得に
- TEPCOおうちレスキューが24時間対応
基本料金(30A) | 858円 |
電力量料金(30A) | ~120kWh:19.68円 120~300kWh:25.68円 300kWh~:29.04円 |
セット割内容 | 電力量料金が1%割引 |
対応エリア |
|
違約金 | 解約事務手数料550円(税込) |
ココがポイント
電気・ガスをまとめるなら?エリア別で安い会社を比較
電気とガスのセット割は料金が安くなることが多いですが、全国どこにでも対応しているわけではありません。
魅力的なプランがあったとしても、対応エリアでなければ申し込むことはできません。
そこでここからはエリア別でおすすめの会社を紹介していきます。
新電力のガスセット契約は安い
電気とガスをまとめるなら、ガス会社の電気セットではなく、電力会社のガスセットのほうが安くなることが多いです。
具体的には以下の通りです。
電力会社のガスセット | ガス会社の電気セット | |
北海道エリア | 北海道ガス 19,647円 | |
関東エリア | 東京電力 16,806円 | 東京ガス 16,275円 |
中部エリア | 中部電力 18,204円 | 東邦ガス 18,230円 |
関西エリア | 関西電力 15,475円 | 大阪ガス 16,105円 |
九州エリア | 九州電力 18,396円 | 西部ガス 18,931円 |
各エリアの電力会社のセット契約、ガス会社のセット契約を比較すると、東京ガスを除き、電力会社のセット契約のほうが料金が安くなることがわかります。
さらに電力会社では、
- セット割
- ガス料金が安くなるプラン
- 電気料金が安くなるプラン
の3種類を用意していることが多いため、利用状況に合わせて選ぶことが可能です。
ココがポイント
東京・関東エリアで電気・ガスをまとめるなら東京ガス
関東エリアでの電気ガスセット契約についてまとめます。
関東エリアでもっとも契約者数が多い電力会社は東京電力です。もっとも契約者が多いガス会社は東京ガスです。
東京電力と東京ガスは、電気やガスが自由化される前から関東エリアのエネルギー供給を担っていました。
そこで東京電力と東京ガスの一般的な料金よりも安くなるセット契約について紹介します。
1.東京ガス
東京ガスに新規契約すると基本料金が3ヶ月無料になります。
基本料金と電力量料金が0.5%割引となるため、年間で約3,800円がお得になります。
そのため、一人暮らしならば年間の電気代節約額がすぐに達成できます。
さらに電気料金の支払い1,000円ごとに15ポイントがつき、1ポイント1円としてポンタポイントや楽天ポイント、Tポイントといった提携ポイントに交換することができます。
セット契約で迷ったときは、東京ガスを選んでおけばまず間違いないです。ただし、対応エリアに制限があるため、事前にチェックしておきましょう。
2.CDエナジー
CDエナジーダイレクトの電気ガスセットプランだと、それぞれの料金が0.5%割引になります。
電気・ガスともに地域大手の東京電力や東京ガスよりもお得な単価設定になっているため、切り替えることで料金が安くなることが多いです。
東京電力・東京ガスから切り替えると、1年で2人暮らしの場合は約6,800円、5人家族の場合は約14,400円お得になります。
切り替え工事・申し込み費用・現電力会社への解約連絡・電気機器の交換などは一切不要です。
スマホやパソコンから申し込むだけで、スムーズに切り替えられるため、お得になりそうな場合はぜひチェックしてみてください。
中部エリアはTOKAI都市ガス&でんきがおすすめ
中部エリアでの電気・ガスセット契約についてまとめます。
中部エリアでもっとも契約者数が多い電力会社は中部電力、ガス会社は東邦ガスです。
ここでは中部電力・東邦ガスの一般的な料金よりも安くなるセット契約について紹介します。
TOKAI
中部エリアでおすすめの電気・ガスセット契約はTOKAIです。
東邦ガスからTOKAIに切り替えるだけでガス代(基本料金・従量料金)が3%も安くなります。
さらにTOKAIの電気とセット契約だと、ガス代が月額200円割引となるため、かなりお得になります。
工事も不要で、申し込みはWEB上で24時間受け付けています。
電気・ガスの品質はそのままで工事や切り替え連絡も不要のため、対応エリアになっている人は、ぜひチェックしてみてください。
北海道エリアはエネワンでんきがおすすめ
北海道エリアの電気・ガスセット契約についてまとめます。
北海道エリアでもっとも契約者数が多い電力会社は北海道電力、ガス会社は北海道ガスです。
北海道ガス・北海道電力の一般的な料金よりもお得になるセット契約について紹介します。
エネワンでんき(Ene One)
エネワンでんきのエネワンスタンダード20だと電力料金が3%割引、基本料金が6%割引となります。1~2人向けの世帯のプランとなりますが、従来の料金と比べ年間2,412円お得になります。
ファミリー向けのエネワンスタンダードだと電力料金・基本料金のどちらも6%割引となるため、年間5,868円お得です。
現在エネワンでんきでは紹介キャンペーンを行っており、紹介者と紹介されたほうの両方が基本料金1ヶ月無料となります。
電気とガスをセット契約にまとめる前の注意点
電気とガスをセット契約する前に確認しておいたほうがいいことを2つ紹介します。
契約してしまってから後悔しないように、事前によく確認しておきましょう。
解約金をチェックする
セット割の契約内容によっては解約金・違約金が発生する場合があります。
解約金が発生してしまうと、せっかく浮かせたお金の意味がなくなってしまう可能性が高いです。
新たに契約する際は、必ず解約金が発生するかどうかを確認しましょう。
解約金がなければ、すぐに他社に乗り換えること可能です。
本当に安くなるか数ヶ月分でシミュレーションする
契約する前に、自分がどのくらい電気料金・ガス料金を支払っているのか数ヶ月分の平均額を計算してみましょう。
電気の場合は、アンペア数などの契約内容も確認しておくといいです。
現在、自分が使っている量がわかれば、どのプランがお得なのかが見えてきます。
また、利用状況によってはセットで契約しても大してお得にならないこともあるため、料金をよく確認しておきましょう。
電気・ガスまとめるならどっち?気になるFAQ
電気ガスをまとめる上で気になる点についてまとめてみました。
セット契約する前にぜひ目を通してください。
Q.電気とガスのセット割はどこがお得?
自分が住んでいるところが対応エリアならば、CDエナジーダイレクトがおすすめです。
中部電力と大阪ガスという大手が出資しており、それぞれの知見を生かしたサービスが提供されています。
さまざまなプランが用意されているため、自分にあったものを見つけやすいです。
Q.一人暮らしでもセット割はお得になる?
使用状況によってはお得になる可能性があります。
現在の電気料金とガス料金を確認して、セット契約でお得になるかどうか確認してみましょう。
普段あまり使っていないとお得にならないことも十分にありえます。
Q.セット契約すると品質は変わる?
電気やガスの品質は変わりません。
電気自由化やガス自由化は、小売業者が自由化されただけのため、製造しているところは変わっていません。
そのため、どの会社と契約したとしても品質は同じです。
Q.LPガス(プロパンガス)でもセット契約できる?
都市ガスだけでなく、LPガスでもセット契約は可能です。
ただし、都市ガスと比較するとセット割の対象が少なくなってしまいます。セット契約したい場合には、電力会社がLPガスに対応しているかどうかを確認しておきましょう。
Q.お得なキャンペーンはある?
業者によって、さまざまなキャンペーンを行っています。
基本料金が数ヶ月分無料になったり、一定額が割引になったりと、各社によって内容は大きく異なります。
また開催期間も異なるため、現在どのようなキャンペーンが行われているのかどうか公式サイトでチェックしておくのをおすすめします。
まとめ
電気とガスをまとめる大きなメリットはやはり料金が安くなることです。
品質は変わらないため、今までと同じものを使っているのにも関わらず料金が安くなるため、検討してみる価値は十分にあります。
各社とも申し込み方法が簡単になっていて、WEBや電話で申し込むだけでOKのため「面倒なのはイヤ」という人にもおすすめできます。
ただし、どんな人でもセット割にすれば安くなるわけではないため、必ず事前にシミュレーションすることが大切です。現在の自分の使用量を確認して、どのくらい安くなるのか計算してみましょう。
どの業者にしようか迷った際には、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。