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エネファームは損・得?メリット・デメリットやエコキュートと比較検証

節約主婦
エネファームを使うと本当に光熱費が安くなるの?

実は損するという話も聞いた事があるけど、本当のところが知りたいわ。

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エネファームを導入すると光熱費が削減できると思われていますが、実は、エネファームでは得をするどころか、損をしてしまう可能性があります。

ガイド

今回は、エネファームを導入するメリット・デメリットを理解した上で、
エネファームは本当に得をするのか?損をするのかを検証してみたいと思います。

暴露します!正直な話、エネファームは損します

結論から申し上げます。

正直、エネファームは損をします。

エネファームの普及率は伸び悩んでいるおり、過去5年の普及率は以下の通りです。

2014年 38,018件
2015年 40,447件
2016年 47,070件
2017年 48,830件
2018年 11,748件

エネファーム導入件数

伸び悩みの原因は、やはり初期費用が高いこと。

一般的な費用を見ても100万円以上はかかります。補助金の費用が12万円前後だとしても、設置費も合わせると総額は200万円を超えてきます。

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それだけの大きな金額を設備投資しても、回収できてメリットがあるのであれば良いのですが、
実はエネファームを設置しても光熱費が下がらないケースが多いのです。

その理由を次に説明します。

エネファームを設置しても光熱費は下がらない?

実は、実際に導入した家庭では、導入前と導入後の光熱費がそれほど変わらないという声が多いのも事実です。

例えば、一般的な以下の例で考えてみます。

家庭状況
・4人家族(サラリーマン夫、専業主婦妻、園児の長女、0歳の次女)
・毎月のガス代1万円
・毎月の電気代7千円

エネファームのスペック
・燃料電池ユニットのガス消費量…2.0kW
・貯湯ユニットの最大ガス消費量…44.1kW
・ガス発熱量…45MJ/m3

として、1日に17時間発電、かつ貯湯ユニットが1日に1時間、最大ガス消費量で使われていると想定します。

・1日の燃料電池ユニットのガス代
2.0(kW)×3.6MJ/kWh×17(h)÷45(MJ/m3)×79.74(円/m3)=約216.9円/1日

・1日の貯湯ユニットのガス代
44.1(kW)×3.6MJ/kWh×1 (h)÷45(MJ/m3)×79.74(円/m3)=約281.3円/1日

燃料電池ユニット、貯湯ユニットそれぞれを足してみると、

・1日のエネファーム使用料
216.9円+281.3円=498.2円/1日

1日あたりのエネファームのガス代は498.2円となります。

1ヶ月を30日間とすると、

・1ヵ月間のエネファーム使用料
498.2円×30日=14,946円/1ヶ月

毎月ガス代で14,946円がかかる計算となります。

通常よりもガス代が5千円ほどアップした事になります。

一方で電気代ですが、60Aで基本料金+電力量料金で4千円ほどに節約できます。

従来の電気代の差し引きで、7千円-4千円=3千円/1ヶ月の削減となります。

この結果、ガス代の5千円アップと電気代の3千円マイナスで、

5千円-3千円=2千円/1ヶ月の光熱費アップ

という計算になります。

エネファーム
つまりこの4人家族のお宅の場合、エネファームを導入する事で、月々の光熱費が2,000円上がってしまう計算になります。

エネファームの耐用年数は10年?!

東京ガスのホームページではエネファームの耐用年数が20年と記載されています。

しかし、メーカー保証は発電40,000時間もしくは発電回数4,000回のいずれか早い時点までとなっており、おおむね10年となっています。

つまり耐用年数は10年と考えておいたほうが無難です。

10年以内であれば故障が起きても無料で修理をしてもらえますが、10年を超えると修理費用を負担しなければなりません。

年数が経つほどに故障は起きやすくなるので、その分出費がかさむリスクが高まります。

エネファームは撤去費用も高額!?

エネファームは設備が大きいので、撤去時の費用も高くなりがちです。

作業員2人が半日稼働するとそれだけで5万円以上はかかりますし、撤去費用や輸送費などを考えると数十万円にも及ぶと考えられます。

中には100万円近い見積もりが出てきてトラブルになったという事例もありますので、事前に業者に撤去費用についても聞いておく方が無難です。

【結論】エネファーム導入は得?損?

大家族であったり、床暖房やサウナミストなどでガスを多く使う家庭でない限り、エネファームを導入しても光熱費は削減できない。
削減できないどころか、逆に上がってしまう可能性がある!

経済的にメリットがあるのは、断然エコキュート!

エネファームとエコキュートのメリットやデメリットは違いますが、「光熱費を削減したい!」という経済的なメリットはエコキュートの方が得られます。

エネファームとエコキュートの違いとは?

エネファーム

エネファームはガスを使って、電気とお湯を一緒に作り出す仕組みです。

電気代は下がりますが、ガス代が上がる傾向があります。

エコキュート

一方エコキュートは、電気からお湯を作ります。

そのため、ガス代は下がりますが電気代が高くなる傾向にあります。

ガイド

ガス代が高くなるエネファームと電気代が高くなるエコキュート、どっちの方が得なのか?

エネファームとエコキュートのメリットとデメリットを整理して考えてみます。

エネファームのメリットとデメリットとは?

エネファームのメリット

・上手に使えば必ず電気代が安くなる
・電気代が高くなっても、エネファームで自家発電をすれば節約できる
・CO2削減などといった環境に良い

エネファームのデメリット

・設置費用などが高い
・家族が少ないと発電が少ないので節約効果が少ない
・ガス料金は上がる
・騒音による近隣とのトラブルの可能性がある

メリット・デメリットありますが、実際に計算をすると、先ほど事例で出した4人家族の場合の様に、
大して節約できないどころか、ガス料金が上がり逆に損をするケースが多い。
よほどの大家族であったり、床暖房やサウナミストなどでガスを多く使う家庭でない限り、エネファームを導入するメリットは薄いでしょう。

エコキュートのメリットとデメリットとは?

エコキュートのメリット

・ガスを使用しないので、光熱費の削減効果が高い
・ガスを使わないので安全性が高く、小さい子供のいる家庭には安心
・震災時にタンク内の水が使用できるので、非常用の備えとなる

エコキュートのデメリット

・使いすぎによるお湯切れが発生
・IH専用の調理器具が必要
・昼間の電気代が高くなる
・設置コストがかかる

エネファームの導入メリットの薄さに対し、エコキュートは初期費用の回収までの年数や、ガスを使用しないため基本料金を1本化できるなどの経済的メリットがたくさんあります。
実際にエネファームを導入するとどんなメリットがあるのかは、下記の『エコキュートやオール電化は、ホントにお得?』で詳しく説明しています。[blogcard url="https://narahamirai.sakura.ne.jp/wp/archives/1685.html"]

まとめ

太陽光とエネファームはお得なのか?検証してみました
エネファームは初期費用が高いことや、ガス代が増えるなどのデメリットから、損をしてしまう可能性があります。

正直、エネファームの設置コストも高いので、導入を検討するならオール電化にできて、経済的にメリットのあるエコキュートがおすすめです。

エコキュートを導入して、最短で6年目から、毎年9万円近く節約できる事例もあるので、エネファームを検討しているのであれば、エコキュートも比較してみてはいかがでしょうか。

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